産地だより 2023年1月

福岡県朝倉市 JA筑前あさくら冬春トマト部会(トマト) 部会長 手嶋 淳児さん

2023年1月
福岡県朝倉市 JA筑前あさくら冬春トマト部会(トマト)
部会長 手嶋 淳児さん

今回の産地だよりは、福岡県朝倉市でトマトを栽培している手嶋淳児さんをレポートします。

トマト栽培を始めたきっかけは?

手嶋さんにトマトを栽培するきっかけについて聞いてみました。きっかけは、「幼少のころから父の栽培しているトマトが食卓にあり、なんておいしいトマトなんだ!自分も作ることができたら好きなだけ食べられる。」と、思っていたそうです。また、安全、安心なトマト栽培を追及する父親の姿がかっこよく、自分も父親のようになれたらと思い、トマト栽培を始めたそうです。野菜の中でも栽培管理が難しい作物ですが、今ではおいしいトマトを栽培することがおもしろく、お客さまから「あさくらさんのトマトはおいしいね」が、今では栽培の励みになっているそうです。手嶋さん曰く、「安定した品質と食味を維持するまでには試行錯誤を重ねてトマト栽培に挑んだ結果です。」と、話してくれました。

1.手嶋さんのトマトハウス

1.手嶋さんのトマトハウス

2.手嶋さんが栽培しているトマト

2.手嶋さんが栽培しているトマト

JA筑前あさくら冬春トマト部会とは?

歴史は昭和初期からトマト栽培に着手し、現在9名の部会員で構成されている部会です。昭和41年には指定産地の登録を受け、大型ハウス、厨房設備の導入により栽培面積を増やしました。
部会には青年部があり、現在の青年部長は今福龍太さんです。青年部の活動は、環境負荷の低減に係る研修会など、積極的に参加し、今後のトマト栽培に活かしているそうです。
また、今福さんは「あさくら地域4Hクラブ」に所属しています。活動内容は、朝倉地域の若い農業者が一丸となって、クラブ員の栽培状況の確認など、地域農業の発展に貢献しています。ちなみに、4Hクラブとは、HANDS、HEAD、HEAT、HEALTHの頭文字4つの「H」の呼称です。

3.手嶋部会長と今福青年部長

3.手嶋部会長と今福青年部長

4.今福青年部長のトマトハウス

4.今福青年部長のトマトハウス

JA筑前あさくら冬春トマト部会のこだわりとは?

手嶋さんに、トマト栽培のこだわりについて聞いてみました。手嶋さん曰く、「有機物を利用した土づくりと、病気に強く、味のよい品種を導入して、安全で安心なトマトを栽培しています。特に有機物は地域で得られる稲藁を活用して循環型農業に取組んでいます。また、光センサーによる大きさ、果形、色などを計測し、選果後、予冷庫保管することで、赤くて食感のあるおいしいトマトをお客さまに提供することができます。」と、話してくれました。
お話を聞いていると、部会の熱い想い、妥協しない食味、地球環境に配慮した栽培のこだわりが伝わってきました。

5.藁を敷き詰めたトマトハウス

5.藁を敷き詰めたトマトハウス

JA筑前あさくら冬春トマト部会のトマトとは?

次にトマトの特徴について聞いてみました。「JA筑前あさくら冬春トマト部会のトマトは、糖度と酸味のバランスが優れていると思います。食感は、果肉がしっかりとしているのでトマト本来の口当たりを味わえると思います。また、朝倉市は昼と夜の温度差があるため食味のよい、おいしいトマトが作れます。これらの特徴と環境を活かして野菜嫌いのお子さまでも喜んで召しあがっていただけるようなトマト作りを目指しています。」と、満面の笑みで話してくれました。

手嶋さんからのメッセージ

手嶋さんにモスバーガーのお客さまに向けて、メッセージをいただきました。
「私たちが味にこだわり作ったトマトは、食感がよく、食べ応えがあります。また、毎年、楽しみにしているお客さまがいることも栽培の励みとなり、更なる食味の向上につながっています。ぜひ、心を込めて作った私たちのトマトを召しあがってください。」
JA筑前あさくら冬春トマト部会さんのトマトは、1月下旬~5月下旬まで、九州のモスバーガー店舗に出荷されます。ぜひご賞味ください!!

6.JA筑前あさくら冬春トマト部会の皆さん

6.JA筑前あさくら冬春トマト部会の皆さん

Text by Osako