産地だより 2022年10月

福岡県うきは市 JAにじトマト部会

2022年10月
福岡県うきは市 JAにじトマト部会

今回の産地だよりは、福岡県うきは市でトマトを栽培している、JAにじトマト部会さんをご紹介します。

農業に適した気候

「JAにじ」は福岡県の東南部にあり、うきは市と久留米市田主丸町で構成されています。北に雄大な筑後川が流れ、南に耳納連山(みのうれんざん)を望む緑豊かな田園地帯です。
「うきはテロワール」と名付けられた、農業生産に適した気候条件・自然環境が特徴で、平坦地で年間平均気温16℃、年間平均降水量2,100㎜という恵まれた気象条件に加え、水はけが良く栄養豊かな土壌を持つ産地です。トマトはもちろん、米や麦、フルーツやお茶など豊富な特産物があります。
トマトの栽培が始まったのは昭和38年からで、今年度でなんと60作目。長い歴史のある産地です。

1.トマトを栽培するハウス

1.トマトを栽培するハウス

おいしさ、品質、安全安心へのこだわり

部会員43名が、できるだけ農薬に頼らない栽培方法・技術に積極的に取り組んでいるという「JAにじトマト部会」の皆さん。土壌分析を活用し、有機質肥料を使ったこだわりの土づくりや、複合環境制御装置(光・温度・湿度・CO2濃度などの環境要因を栽培に適した状態に調整する設備)を活用して、日々おいしいトマト作りを追求しています。
また、定期的な残留農薬検査や栽培・防除日誌の記帳など、安全安心への取り組みも部会員が一丸となって取り組んでいるとのこと。
若い生産者の方も多く、幅広い年代で切磋琢磨して、品質向上に取り組んでいるそうです。

2.土の準備中

2.土の準備中

3.栽培講習会の様子

3.栽培講習会の様子

お客さまへのメッセージ

モスバーガーのお客さまに向けてひとこといただきました。
37年前に良食味で大ブームとなった品種「桃太郎」のみを今もなお作り続けているのは、全国の冬春産地(10㌶以上)では、JAにじを含めて全国で3つのJA(令和2年産調査)しかありません。
食味へのこだわり、環境へのこだわり、安全・安心へのこだわりはもちろん、今後はSDGs(社会貢献)へのこだわりも見据えています。このこだわりのつまった愛情たっぷりのトマトをぜひモスバーガーのお店でご賞味ください。よろしくお願いいたします。

JAにじトマト部会さんのトマトは10月上旬から翌6月下旬頃まで、関西、四国のモスバーガー店舗で使用しています。ぜひご賞味ください!

Text by Sato